十一月二日、第一回秋の集いが千代田公会堂で行われた。雷蔵さんも、会員の皆様も、この日をどんなに待った事でしょう。楽しい雰囲気のうちに進められたこの集いの模様を、当日御出席出来なかった会員は勿論、御出席なさった方は、あの時の事を思い返して下さい。                                  

(安部)

 後援会の行事に又一つ、第一回の秋の集いという一頁が出来ました。

 朝からなんとなく雨模様のお天気。春の時と云い、今回と云い、どうして・・・と思いましたが、雷蔵さんの名前に関連しているのだからと、あきらめました。この日の会場は、お子様を連れた方、御年配の方が目立ち、あちらの片隅、こちらの窓ぎわではグループ同志の話に花が咲き、私達の会の特色が、うかがえてほほえましいかぎりでした。

 開演のベル、用意万端怠りなかったつもりだが、何か忘れ物でもしている様で気持が落着かない。司会は前回同様芥川隆行さん。私達の会には、何となく愛情を感じますといっておられましたが、それだけ会員さんも親しみを増して来ているのではないでしょうか。理事長の挨拶に次いで、愈々、雷蔵さんの御挨拶です。企画準備してからこの一瞬までのなんと長かった事、主催者側より会員さんの方が長く感じたのではありませんか。

 雷蔵さんのご挨拶も、例によって考えながら、そして慎重にお話になるその態度にも、何か今までより人間が一まわり大きくなった感じがする。

 各雑誌、後援会、会員さんから持ちきれない程、花束や贈物を頂き、舞台が一段と華やかさを増して来る。ここで一寸幕になり、「対談」へ進む。これは初の試みなので会でも大変心配致しましたが、幸い雷蔵さんの大ファンである山本恭子さんに御相手をお願いし、落着いた雰囲気の中にも、何か雷蔵さんの若さと気迫を感じさせる時間でした。

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 次なるプログラムはジェスチャークイズ。昼の部は雷蔵さん、梅若正二さん、叶順子さんのチームに、潮万太郎さん、仁木田鶴子さん、柴田吾郎さんのチームの対戦です。夜の部は、雷蔵さん、梅若さん、月田昌也さんの男性軍に、若松和子さんと紺野ユカさん御姉妹のカップルに市田ひろみさん、仁木田鶴子さんの女性軍です。

 このジェスチャークイズで日頃映画できたえた演技を十分に発揮し、熱演?珍芸?に、ただただ笑の渦に引きこまれる始末。ここで雷蔵さんの当った問題を御披露しますと、昼の部では「プロレスを見ていて、興奮のあまり空手チョップで応援する女優さん」。夜の部は「文金高島田で万引を働く弁天小僧菊之助」で、その熱演たるや・・・。プロレスを表現するのに自分の足をもったり、弁天小僧では惜しげもなく、舞台に座ってしまうと云った調子で、雷蔵さんが、やりたがっていらっしゃった番組だけに、中々楽しいものになりました。