雷蔵さん御挨拶

   

永田大映多摩川所長の御挨拶 / 吉村公三郎監督の激励の言葉

「秋の集い」に参加して@

集いに出席して

 菊の香高き十一月四日発会式以来二度目の集いも目出度く盛会の内に終り、会員としてこんなうれしい事は御座居ません。

 発会式より春の集い春よりは秋の集いと、熱心なファンの方々も増して「可美なり会」のいちじるしい成長さにはただただ感謝致すばかりで御座居ます。これも役員の方々のお骨折りの賜物と心より御礼申し上げます。

 発会式春の集いは、私も東京に居り訳なく参加できましたのであまり感激も致しませんでしたが(と申しましても、集いの前夜などはいつもねむれない位で御座居ました)、この度田舎の方へ引き込み躍る胸をおさえながら上京致してみれば、この感激は一入で御座居ます。こうして自分で不便な地方のファンの方々のお気持ちが解る様な気が致します。

 憧れの雷蔵様に御眼に掛るなどと云う事は、なかなかむずかしく、せめてスクリーンの上でと思ってもやはり二ヶ月も三ヶ月もおくれなくては、それも望めずただ頼りになるのは年に二度の集いと会誌の届く日、それだけを頼みの綱としている地方の方々、あの四日の集いにはどれ程胸をときめかせて出席なさった事で御座居ましょうか?でもあれだけ盛会に終る事が出来ますれば、皆様何も申し上げる事なく御満足の上お帰りになれた事と存じます。

 ここ一年間の「可美なり会」の歩みを顧みて、今迄は色々と不満も御座居ましたが、秋の集いに出席してそんな不満は一度に吹き飛んでしまいました。あまり感激をして一走りにペンを走らせてしまい、何を書いて来たのか解らなくなってしまいました。

 最後に地方のファンとして一言、東京の方々は映画鑑賞会、区別グループの会合などと会合なさるチャンスも多い事に存じますが、そう云う事の出来ない地方の者の為に御手数とは存じますが、そんな時の御様子など会誌或いは可美なり会ニュースなどで御知らせ頂き度く御願い致しますと共に、今後皆々様の御協力の元に益々「可美なり会」が発展致します様心より御祈り申し上げつつ、ペンをおかせて頂きます。

今市市 小椋啓子