昨年やはり同じ『炎上』の演技でブルー・リボン賞をもらった雷蔵。東西の演技賞をもらいまさにご機嫌の態。
時代劇俳優として大映入りした雷蔵も『炎上』で新しい演技の境地をひらいたようだ。ひさしぶりの休日。かけ足で北海道をおとずれた雷蔵は、すっかり秋をおもわせる北海道の風情をゆっくり味わった。
札幌の時計台に秋風が吹く、雷蔵の瞳は演技への情熱にうつくしくもえている
ポプラの木陰で女学生と映画の話をするのもたのしいひとときだ
週刊平凡59年9月23日号より