立州に輝く1960年の新春を迎えますに当り、過ぐる一年間不断のごひいき御後援頂きました大映ファン皆さまに対し、厚く御礼申し上げますと共に、さらに今年も変らせなく御愛顧たまわりますよう、お正月映画『浮かれ三度笠』の封切と市川雷蔵君の御紹介を前にして重ねて懇願申し上げまる次第でございます。
 

 市川雷蔵出演

 今春劈頭国際劇場の呼びものは、立州ハワイ祝意を表して大映本社より市川雷蔵が当地を訪問、国際のステージから挨拶を述べ、さらにホノルル・ファンの待望に応えて、雷蔵得意の日本舞踊「まつり」を清元の音曲に合せて踊る事になっている。

◆プログラム

「まつり」 志寿太夫作曲

踊  り 市川雷蔵
からみ  松岡良樹
地  方  唄=清元志賀太夫、清元春太夫、清元志佐太夫
三  弦 =清元正寿太夫、清元正三郎、清元正之輔
鳴  物 =望月太明吉社中

 

出演の時間割

 雷蔵は一月一日より三日間国際劇場出演後、帰国と決定しており、雷蔵主演の『浮かれ三度笠』と共に以下の順序で登場する。

△第一ショー
午前十時よりチケツ発売
正午十二時より映画スタート
二時十五分より雷蔵の舞踊に挨拶
△第二ショー
午後三時より映画スタート
五時十五分より雷蔵の舞踊と挨拶
△第三ショー
午後六時より映画スタート
午後八時十五分より雷蔵の舞踊と挨拶
△第四ショー
午後九時より雷蔵の舞踊と挨拶を先とし
映画は九時半よりスタート

浮かれ三度笠

 目出度い新年映画に選ばれた明るい楽しい時代劇『浮かれ三度笠』は、雷蔵、本郷の新鮮コンビを中心に、スリルと笑いの浮かれ道中、恋か白刃か百万石の運命を賭けて、追いつ追われて東海道を背景に、大映スコープ総天然色で描く『浮かれ三度笠』

 キャストは雷蔵、本郷の名コンビに、中村玉緒、左幸子、宇治みさ子、美川純子、島田竜三、それにかしまし三人娘の笑いを加え、好調田中徳三監督がメガフォンをとった明朗痛快時代劇である。

 本編は雷蔵帰国後も、四日五日の二日間続映、六日の水曜日より待望『歌麿をめぐる五人の女』が上映される。

(THE HAWAII HOCHI 01/01/60より)