『時代映画』の新同人に
『時代映画』昭和34年4月号 |
本誌(時代映画)は昭和三十年五月創刊以来すでに四年を経て、本年七月を以って、五十号を数えるに致りました。本誌同人はこれを機会に新たに左記(ここでは、下記)の五名の俳優の方々を新同人として迎えることになりました。 本誌同人は、従来監督、俳優、脚本家、それぞれ五名を持って構成され、時代映画の強力なる推進力たるべく努力して参りましたが、若い同人の参加によって、より一層の充実、発展を期待しております。 新同人五名の方々は、今さら紹介するまでもなく、時代劇映画の第一線に活躍するスターであります。これらの若く、しかも時代劇の将来を荷いつつ活躍しているしている人達を、本誌同人に迎えたことを、本誌の発展の為に喜ぶと同時に、本誌を通じてこれからの時代劇映画に寄与すべく一層の努力を重ねたいと思います。
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時代劇映画のために 大友柳太朗 私はもともと時代劇一本槍で来た男ですし、勿論これからも時代劇畑で骨を埋める覚悟でやっているのですが、時代劇映画の諸先輩が協力してやっておられる時代映画には、創刊当時から随分と興味をもって愛読させて戴いておりました。それが今度本誌の同人に加えられたことは非常に嬉しいことです。 これからも時代劇で働く私は映画を通じ、同時に本誌を通じて、時代劇映画のために微力ながらも尽くしていきたいと思っております。(談)
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ファイトを燃やして 市川雷蔵 始め、同人に、という話を聞いた時、時代劇界の諸先輩がいらっしゃる本誌に、私のような若いものがと、ためらいましたが、同人に参加することによって俳優としての自分に、また時代映画にいささかなりともプラスになることが出来るとの確信を得て参加致しました。 単に名前だけを連ねるのではなく、時代劇映画に何んらかの貢献が出来るよう、同人として頑張りたいとファイトを燃やしています。 |