世の中で一番こわいものは・・・と聞いたら、そくざに「おやじ」と雷蔵が答えたというエピソードがある。

それだけ尊敬と信頼の念をよせているのだろう。

演技ひとすじに生きてきた寿海の眼には、深い愛がこめられていた。

当夜、会場に集った名士は、演劇・映画界をはじめ政財界のそうそうたるかおぶれ

左より岸信介、栃錦、山本富士子、京マチ子

02/24/60発行「週刊平凡」より