寿海丈の舞台での矍鑠たる演技。又雷蔵さんのすばらしいお仕事への情熱が、お奥様、お母様に対する一番の供養と存じます。

 そうして、こうしたお人柄をうかがうにつけ、寿海丈にとっては、すべての面でよきお奥様、雷蔵さんにとっては、きびしく、そしてやさしい岡様であった事がうかがわれ、今更ながら、この御急逝が惜しまれてなりません。

 心よりの御冥福をお祈りいたします。

 その後、歌舞伎座へ寿海丈を訪問いたしますと、大変お元気になられ、舞台をつとめていらっしゃいますが、「寝てもいいから生きていてくれれば・・・」とおっしゃっているお姿が印象的で・・・。

 又、雷蔵さんは八日、第二こだまで京都へお帰りになり、お仕事に入られました。

 ◎ 後援会から告別式に花輪を御霊前に捧げました事をお知らせいたします。

 ◎ 告別式にはお寒い所、会員の皆様の御焼香を得た事を御礼申し上げます。

 尚、本葬は一月三十日、京都・岡崎萬願寺に於いて午後一時より執り行われます。

 ◎ 文中使用いたしました告別式の写真は「文藝春秋社」よりのご提供です。