29日は大関大鵬の21回目の誕生日、日ごろ仲のいい雷蔵と橋幸夫がイキなそろいの浴衣でお祝いにやってきた。五月には珍しいほどの暑さにたまりかねた三人は、祝宴を船上に移して乾杯。

 雷蔵と橋の二人が相談して決めた帯をプレゼントすると、大鵬は嬉しくてたまらないといった表情だ。船の上を爽やかな風が、最高にイカス男たちの笑い声を遠くまで運んでいく。

 「日本一の誕生日だった」と大鵬は二人の友情に感激していた。

(週刊明星 number 24 61年6月18日号)