木村 元（きむら げん ）

1933年2月7日/中国・上海　本名：西尾 芳巳

54年、関西学院大学経済学部を中退し、新国劇に入る。日活の映画製作再開時に新国劇と提携した滝沢英輔監督「国定忠治」（54年）でデビュー。以後、佐伯清監督「沓掛時次郎」（54年）、三村明監督「消えた中隊」（55年）などの日活＝新国劇提携の全作品に出演。58年大映に入り、三隅研次監督「ふり袖纏」（58年）、加戸敏監督「妖花伝」（60年）、山本薩夫監督「忍びの者」（62年）、田中徳三監督「赤い手裏剣」（65年）、安田公義監督「大魔神」（66年）、増村保造監督「妻二人」（67年）、森一生監督「悪名十八番」（68年）などに助演。それまでの芸名・木村玄を木村元と改め、田中徳三監督「笹笛お紋」（69年）、マキノ雅弘監督「悪名一番勝負」（70年）、田中重雄監督「タリラリラン高校生」（71年）などに出演した。

大映倒産とともにフリーとなり、増村監督「大地の子守歌」（76年）、「曽根崎心中」（78年）、橋浦方人監督「海潮音」（80年）、東陽一監督「ザ・レイプ」（82年）ほかに出演。その後、しばらく映画から遠ざかったが、87年には杉村六郎監督「刑事物語5・やまびこの詩」、島宏監督「嵯峨野の宿」、鈴木則文監督「塀の中のプレイ･ボール」、佐藤雅道監督「はいからさんが通る」と4本の作品に助演。翌88年には中津川勲監督「竜飛岬」に出演した。

テレビ出演も多く、TBS「ザ・ガードマン」（65年）、「キイハンター」（68年）、「命みじかくIII」「ある日、突然に・・・」（92年）、日本テレビ「太陽にほえろ！」（72年）、「桃太郎侍」（76年）、「顔斬り」（90年）、「母の離婚娘の結婚」（91年）、「同窓会」（93年）、フジ「テニス少女夢伝説・愛と響子」（90年）、「金の戦争」（91年）、「伊藤みどり物語」（92年）、「あなたにあいたくて」（93年）、NHK「はやぶさ新八御用帖」（93年）、テレビ朝日「新空港物語」（94年）などがある。また、日本テレビ「遠くへ行きたい」、テレビ東京「いい旅夢気分」「特選ぶらり旅」など情報番組のレポーターとしても活躍している。53年結婚。