叶順子

1936年1月21日/東京都

本名 中沢順子 58年「朝の口笛」でデビュー。日本映画最盛期の約10年間を、大映の第一線女優として活躍したスターである。

やや重苦しい感じはあったが、大柄で派手やかな顔立ちと、グラマーな肢体で、メロドラマから、スリラー、アクションにいたるあらゆるジャンルの作品に出演。さらに一流監督、市川崑「鍵」、吉村公三郎「女の勲章」、増村保造「黒の試走車」でも重要な役を演じ、谷崎潤一郎原作「細雪」「痴人の愛」等の文芸大作に出演するまでに成長した。

「痴人の愛」は、49年京マチ子主演で映画化されたものの再映画化であったが、彼女は自由奔放なヒロイン、ナオミをキュートに演じて好評を得た。しかし、未だ人気のピークが過ぎぬ64年、突然結婚を発表し引退した。引退直前の作品「温泉芸者」では、ガメツイ現代芸者を、アッケラカンと演じ新生面を開きかけていただけに、その引退を惜しむ声が多かった。

1958.010.1 日蓮と蒙古大襲来
1959.07.12 ジャン・有馬の襲撃
1962.05.12 仲良し音頭・日本一だよ
1962.11.01 秦・始皇帝