角梨枝子

1928年3月7日/広島県

本名 角泰枝 西洋人形のようなバタ臭い美しさである。ミス広島に当選。48年に、東宝「エデンの海」の主役に選ばれて上京したが、製作中止。ところが「エデンの海」は、劇団バラ座で上演することになり、主役をつとめた彼女は、大胆な舞台度胸と正確な演技力で絶賛を受け、一躍、脚光を浴びたのだった。

映画より一足早く、舞台で認められたわけだが、49年、藤本プロに迎えられ「妻と女記者」でデビュー。日本人離れした美しい肢体と、エキゾチックな美貌で新進スターへの第一歩を踏み出した。

つづいて「えり子と共に」「その人の名は言えない」と、好作品に恵まれたが、大映移籍後は、彼女の持ち味であるバタ臭さが会社の雰囲気に合わず、次第に姿を消していった。

1956.02.26  柳生連也斎・秘伝月影抄

1956.12.28  編笠権八

1960.05.18  歌行燈

1963.04.21  第三の影武者

1964.03.14