仁木多鶴子

1939年1月3日/東京都

本名 鶴田和子 国立音楽大学を中退して、57年、大映に入社。「十七才の断崖」で、ドライの典型のような女子高校生を演じてデビュー。“女川口”と呼ばれた。

当時は“太陽族映画”-56年に日活が「太陽の季節」を、大映が川口浩で「処刑の部屋」を映画化-“太陽族”が話題となっていた時代であった。

その後仁木悦子の江戸川乱歩賞受賞作「猫は知っていた」に主演。これを機に仁木多鶴子と改名した。

いかにも陽気そうな眼差しが印象的で、現代娘を溌剌と演じたが、反面、弓恵子、宮川和子と組んだ娘トリオ・シリーズ「お嬢さん三度笠」「東海道ちゃっきり娘」等の軽妙な時代劇にも出演。諸肌脱いだイナせな男姿も披露した。結婚で引退した。 

1960.02.17  濡れ髪喧嘩旅

1966.06.01  陸軍中野学校