ごあいさつ

 晩春の東山のあざやかな緑に包まれた都ホテルで、まことに印象的な春のつどいの雰囲気を味わったのがつい此の間の事だと思っていたのに、早くも、秋の集いを迎える事になりました。

 その時の私の感激そして集いの有り方に対する私の考え方などについては、前号の後援会会誌へつぶさに書いた通りで此処に重ねて述べませんが、とにかく限られた時間に限られた場所で、皆さん最大限にたのしみを味わって頂くよう。今度も又みんなでいろいろと智恵をしぼってみました。

 私達の尽きせぬ交歓にはあまりにも短い秋の一日ですが、今日も又皆さんと私との思い出のページをなつかしく美しく飾るような、有意義な集いでありますように祈ってやみません。

   昭和37年10月21日

市川雷蔵