仕事一筋の模範青年
市川雷蔵さんの一日


風雅なお住い

 “雷さま”あるいは、“雷ちゃん”の愛称で広く親しまれているわれらが貴公子スタア市川雷蔵さんのお家は、京都でもずっと西北の外れ、有名な仁和寺にほど近い住宅街の一角にあります。正しくは京都市右京区鳴滝音戸山町四の八八番地というのだそうですが、京都市の中心部から車で三十分、仁和寺街道とよばれるアスファルト道路を左に切れてダラダラと坂道を下りると、どちらを見ても樹木に囲まれ、立派な塀を廻らした豪壮なお家ばかりが目にうつります。なかでも一きわ目立って美しい檜皮の高い塀に囲まれ、見るからに風雅なたたずまいの大きなお家が、めざす雷蔵さんのお住いなのです。

 


 雷蔵さんが、もと山田五十鈴さんがいらした大将軍のお家からここへ引越されたのは、ちょうど一年余り前ですが、今ではすっかり新居にも馴れて、日々元気一杯の生活がここで続けられています。清純な空気と閑静な環境に恵まれたこの辺り一帯は、物静かな雷蔵さんが住むには最適の場所といえましょう。そこで焼けつくような八月の太陽がヨウシャなく照りつける真夏のある日、ペンとカメラで雷蔵さんの一日を追ってみました。