雷蔵さん! 
産経ホールへ特別出演

 去る三月二十五日(日、集い当夜)、親友勝新太郎さんのお父様杵屋勝東治主催『長唄と舞踊の会』が東京大手町産経ホールで開催されました。雷蔵さんも集い終了後駈けつけられ、勝新太郎さんの三味線で、袴姿もりりしく、若山富三郎さんと御一緒に長唄『橋弁慶』を唄われました。素晴しく張りのある口跡を充分に聞かせて下さり、歌舞伎時代の雷蔵さんの舞台姿を十二分に想像させて下さいました。三月二十五日は、雷蔵さんにとっても、昼は山葉ホールに、夜は産経ホールと、お忙しい事と思いましたが、会員さん共々想い出深い日だったと思われます。

特別出演の雷蔵さん

 翌二十六日12時30分発の“ハト”でお帰りになりましたが、その日は小雨煙る小糠雨でした。多数の会員さんに見送られ、一人車窓より何を考えていらっしゃった事でしょう?また、次の機に皆様とお逢い出来る日をとお考えになっていらっしゃったかも知れません。

産経ホール控室にて