会員の皆様へ

相談役 梅原 芳造

 菊花かおる十一月四日のよき日に、会員皆様の御協力のお蔭で「可美なり会第二回の集い」を催しました。

 参加下さいました壱千名様を迎へ、会場は満員の盛況。雷蔵君には京都より馳付け、サッソウと登場し「長谷川先生の後援会の様に何時迄も皆さんと共に手をたずさえて行きたい」との力強い挨拶。多数の花束、記念品等ステージに飾られ満場雷蔵ブームの出現となりました。

 第二部に移り、ゼスチアクイズ、隠し芸の小唄となり雷蔵君は高い調子を細くきれいに使い、会場は只うっとりと聞きほれていた様子。会員有志の元気な隠し芸の披露も済み、最高の呼び物、当代一のジャズ歌手牧野ヨシオ、ペギー葉山さんの友情出演、最後に鈴木章二とリズムエースの伴奏により話題の中心である雷蔵君のジャズ二曲を披露し、芥川アナウンサーの名司会も理に時の到るをも忘れ、会員皆様も定めし御満足を得られた事と思います。特に地方より御上京下さいました皆様には深く感謝致します。

 思うに今回の集いを開くに当り、事務所の役員はもとより、新設せられた区別連絡員の方々の御後援には涙ぐましきものがありました。打合せ実に四回、数々話し合い万全を期したる積りですが、まだまだ不行届の点も多い事とは思いますが、役員並びに皆さんの心労に免じて頂きたいと思います。

 なお、三十二年度に供えて春季大会の準備に入りその他活発に行事の運行を計る様考えておりますと共に、会員倍加運動にも力をそそぎたく会員皆様の御協力を切にお願い致します。

 本年も余すところ数日、来年度も皆様と共に手をたずさえ、雷蔵君の良き理解者として進んで行く事を誓い合いペンを置きます。

 最後に皆様の御健康を祈ります。

(可美なり会誌第10号)