
福引に入り、第一回目では、三田村元さんが「午後から仕事で帰るけれど、やる事があったら手伝ってあげる」とおっしゃったお言葉に甘えて、福引の番号を記入していただきました。特賞に当って大きな雷蔵さんの写真をもらった方々は皆様の羨望の的の様でした。
そして座談会に入り、雷蔵さんと会員さんとの親しみのある一問一答がくりひろげられました。以下はその模様を集いに出席された方は勿論、思い出をあらたに。出席されなかった方もどうぞごゆっくりとお聞き・・・いやお読みになってその日の事を味わって下さい。
会員さんの中に入った雷蔵さんにまず最近作「大菩薩峠」についての質問が出ました。
質問: 竜之助は新鮮だが、性格がはっきりしていないと思いましたけれども。
雷蔵: 原作は一寸変ったチャンバラといったもので、竜之助もそれ程新しい人間ではないと思います。只、考えて行動するのではなく行動が先に立つと云った人間で、盲になってから、人間的なふくらみも出て来ると思いますが・・・
と中年の方から次の様な質問が出ました。
質問: 大菩薩峠で剣道の場面で踵がぺタリとついて動かないですけど、その点について説明して下さい。
雷蔵: あれな音無しの構えといいまして、普通、正眼の構えですが、正眼の構えを横にはずし、面と小手にすきのある様に見せ、相手がついて来るまでは、雷が鳴っても絶対に動かないと云うのが特徴です。
男性会員が、学生時代に使った木刀を持参に及びその型を実際にみせて欲しいと云うと場内から拍手がおきましたので、雷蔵さんはおもむろに木刀を手にし、映画でやった音無しの構えを御披露して下さいました。