今回は、はるばる京都より、京都撮影所中泉所長がかけつけられ、丁重なる御祝辞をくださいました。続いて、本郷功次郎、野口啓二、加茂良子、宇野良子さんからお祝いの言葉を受けられ、各講演会、会員さんからお祝いの花束や、贈物をいただく雷蔵さん。

   

 そうでした、二部の時のこの時間は、それはそれは舞台の方も、楽屋の方も大変な騒ぎ、若いエネルギーで満ちあふれていました。一寸、その時、おいで下さいました方の御名前を御紹介しておきましょうね。 

 仁木田鶴子、浜田ゆう子、野口啓二、三保マリ子、渡辺鉄弥、江波杏子、曽野あつ子、三角八郎、花井弘子、阿部修、木本礼子、加良子、石井竜一、宇野良子、阿部洋子(新派)、瀬戸洋子(新派)、大辻司郎、本郷功次郎、大鵬関(敬称略)といった皆さん、舞台の端から端まで、全部の方に並んでいただいて、最後に出てらっしゃった大鵬関、御挨拶されて、並ぼうとしたのですが、大きな体で入る所がなく、舞台のそでにひっこんでしまったり、大辻司郎さんの様に「なぜわたしが、雷蔵さんと共演出来たかと云うと、背が雷蔵さんより低く、顔は雷蔵さんより悪く、演技は雷蔵さんよりうまいからです」。とか、宇野良子さんが「雷蔵さんは、演技の面でも人間的にも大変御立派だと思います」これを聞いた、本郷君と野口君顔を見合せて「ほんとかねエ?」そんな事云っていいのお二人共。(雷さん一寸内緒の話ですよ)こんな事聞いていた石井竜一さん「皆うまく挨拶するなあ、よし、おれは、こんないやなやつはない。と云ってやるかなあ」と豪快に云っていらしたのが、舞台に出るとなんのその、雷蔵さんの前でその神妙な事。阿部修さんに舞台の上でおずかれるの無理ない。一時が万事、この調子ですから、ジェスチャークイズになるや、その雰囲気たるや、客席も舞台も一体となってなごやかな事。

 

 

 奥様、あなたも雷蔵ファン。おやおや小さな坊や、坊や達も雷蔵ファン。
そお雷蔵さんのファン層の広さ、そしてだれにも好かれる雷蔵さん。
ほんとう雷蔵さんは幸せですね。

 (上)大鵬関がお祝いに見えた、雷蔵さんは大ハシャギ、控室でもなにか楽しそうに話し合っていました。
 (下)二部の御挨拶では御覧下さい。舞台に並びきれない程にスターさん達が、お祝いに来て下さいました。