映画に入りまして、一部は、濡れ髪シリーズで好評の「濡れ髪三度笠」二部は「薄桜記」、雷蔵さんは、薄桜記を始めから熱心に見ていらっしゃいましたが、途中で、「皆よう見てるね、腕を切られるところ、ちゃんと見えているね」と云われ、舞踊の衣裳を着て仕度が出来ると又々、舞台の袖で終りまで見ていらした。

 

 舞踊「青海波」集いで素踊りは始めてで、会員さんの多くの方々が希望されていただけに、その美しさに、魅了されたと云ってもいいくらい。 短いこの踊りの中で、雷蔵さんのたゆまぬ努力と勉強振りがうかがえ、皆さん安心されると共に、満足された事と思います。

 

 サインボールを投げ入れ、テープをもった雷蔵さんは、幕がおりるまで手を振られていましたが、それが又、大変印象的にいつまでも美しい余韻を残してくれている様でした。

 雷蔵さんは、翌朝七時飛行機で京都へお帰りになりました。熱心な会員さんに見送られて。

 この文章でいくらかでも集いの様子、わかって下さいね。では皆様、秋の集いまでごきげん様。