「なあ 雷蔵どん。うちなアー」
「なんでっしゃろ、お嬢さん。わてに出来ますことなら・・・」
「ほんま?けどー あのなァ、あんたうちにこと好きか」
 真赤になって後を向いてしまったお嬢さんの手を、番頭の雷蔵どんがそっと握りました。