やっぱり京都の女とはちがうなア。 ショックや

 顔はコドモでも肉体はオトナ、思考はコドモでも行動はオトナ、この世の中にコワイものなし−。これが東京のビートガールだ。

 映画「ぼんち」でド根性のある放蕩ボンチを見事に演じきった市川雷蔵が、彼女たちの生態探訪を思い立って、コッソリ夜の銀座にもぐり込んだ。以下がその夜のリポートである。

 いや、おどろきました。いわゆる“ビート族”の生態には、かねがね興味をもっていた。それで、久しぶりの上京を機会に、本誌のアレンジで“ぼんちのビート族探訪”としゃれてみたのだが・・・

 生身の彼女たちは、あらゆる想像、あらゆる予備知識を絶した存在だった。『ぼんち』の宣伝文句ではないが、“金はこうしてもうけるんや、女はこうして口説くんや”といってみたところで、金の観念、アソビの観念が、どだい違うのだ。

 世間のせまいわたしにとっては願ってもない社会科勉強だったが、それよりも、やはりまずオドロキでした。(雷蔵前白)