このスバラシイ顔合わせ!土俵に、歌に、スクリーンに、人気最高の三人男が、雷蔵さんを中心に、がっちり肩を組みました。春たけなわの京都の夜は、にぎやかな談笑のうちにふけてゆきます。

 

 

★初対面

雷蔵 どうもご両人、ようこそ京都までお越しくださいました。二人はきょうが初対面やって?

   ええ。

雷蔵 紹介しましょう。こちらは(と大鵬関の方を指して)天下の美男子、青年大関の大鵬さん。(笑)

大鵬 (頭に手をやってテレながら)どうも・・・。

    橋幸夫です。よろしくどうぞ。

雷蔵 橋くんは、さしずめ歌謡界の新大関やから、この顔合わせはすごいもんだぜ。

橋     とすると、雷蔵さんは立行司の木村庄之助さんというところですね。

雷蔵 ボクは現役とちがうんか(笑)アンパイヤーとは悲しいはなしや。(笑)

大鵬 (小さい声で)年だもんな。

雷蔵 なんやて。(と大鵬関をにらみつける) (笑)

大鵬 いやいや、橋くんにくらべたらのはなしですよ、すいません。

     そんなこといって、大関だってまだ・・・。

雷蔵 二十歳のくせしてな(笑) だけど二人とも若くていいね。ボクと橋くんはちょうどひとまわり違うんや。いやになっちゃうよ。

大鵬 やっぱり。

雷蔵 年やて、いいたいんやろう。(笑)

大鵬 いやいや。(手を大きくふる)

雷蔵 そんなに手をふるなよ。当たったらひとっとびや。(笑)

     大関、いまどのくらいありますか。

大鵬 六尺二寸(1メートル87センチ)三十四貫(127.5キロ)くらいかな。

     ヘーエ、ボクの二倍以上ですね。(笑)

雷蔵 橋くんはどのくらいあるんだ。

橋     165センチ、54キロ。

雷蔵 センチとかキロにはぜんぜん弱いわ。(笑)二人とも立ってごらん。

-橋さんはすっと立ったが、大鵬関は腰をさすってなかなか立てません-

青年大関対歌謡大関の対決

立行司雷蔵