市川雷蔵と恭子さんの夫妻が9月3日いっしょにバースデーパーティを祝った。

フスマをとり払った日本間で、今やパーティは最高潮。奥さまもビールを!

 この日は恭子夫人の誕生日。雷蔵のバースデーは、8月29日。たった5日間違いだから“奥さんの方に合わせていっしょにやりましょう”という雷さんの思いやりだ。

 やっと涼しさを増した夕方の5時頃から、田中徳三監督をはじめ、撮影所の現場の人たちが続々と鳴滝の雷蔵邸につめかけてくる。総勢ザッと50人、京都の中華料理店“盛京亭”のおやじさんがみずから出張して料理の腕をふるう。

 宴たけなわになると、歌が出る、余興が飛びだすで、大変なさわぎ。31歳になった雷蔵も、まるで子供のように嬉しそうだ。22歳の若奥さまの美しさは、今さら申すに及ばない。やがて10時すぎ、“ハッピーバースデー”の大合唱でパーティは幕となった。

参考までに、前年61年のバースデーパーティは・・・

市川雷蔵さん(右)の誕生祝いには橋幸夫、姿美千子が駆けつけた。61年8月京都・鳴滝雷蔵邸にて

さて・・・盛京亭だが、もちろん今も祇園にある。