大阪南地の花街を訪れ

風俗・習慣に耳を傾ける雷蔵さんと若尾さん

 

 この作品・・・主人公喜久治に扮する雷蔵さんは撮影に先立ち、芸者ぽん太に扮する若尾文子さんと共に大阪に現われ、原作ゆかりの土地を歴訪した。

 なにしろ喜久治は新町、宗右ヱ門町という代表的な大阪の花街に遊びの粋を尽くし、ぽん太、幾子、お福、比沙子と次々と自分のものにして、女を通じて人間的に成長して行く。このため雷蔵さんは若尾さんと共に、現宗右ヱ門町にある大和屋の芸妓置屋を見学、芸者のメーキャップから衣裳の着付等の説明を聞いた。