忍術使って月世界へ

千原 この間、福井県のファンの方から、千羽鶴を送って頂いたのですが、それがとてもすばらしい見事なものでしてね。小さな米粒ぐらいの大きさなんだけどチャンと羽を拡げた鶴なんです。針の先で折ったとか書いてありましたけど、余り立派なのでとても嬉しくなって・・・

雷蔵 ファンは男の子が多い?

千原 私は女の子のファンが多いのよ。こちらがお嫁に行くよりお嫁さんを貰いたい口だからでしょ。(笑)

雷蔵 女の子っていえば、この間、手紙に質札を入れて送って来たひとがあってね。スカートを何枚だか入れた分だそうだけど、それでお金を貸して欲しいっての。(笑)なかなか切ないですね。(笑)

千原 私ファンレターの返事がおくれていつも気になるの、頂くのはとても嬉しいけど。

雷蔵 この際、一緒に返事のおくれたお詫びを言っとこうよ、ね。(笑)

千原 去年はお家が出来たことが、一番嬉しかったワ。

雷蔵 ぼくもそう。

千原 雷蔵さんお家が出来ると。お嫁さんが欲しくなるんじゃないの?(笑)

雷蔵 ぼくはまだ思春期。(笑)早い早い。(笑)第一男所帯で、気ままにマージャンなんかやってるのも悪くないもんや。

千原 私も、家ができて、ゆっくりひるねができるのが何より嬉しいワ。(笑)

雷蔵 この次は理想の男性を見つける番やね。(笑)

千原 ちがうの。私がやりたいのは忍術使って月世界へ遊びに行くこと。(笑)

雷蔵 そのときは、ぼくも連れてってね。(笑)

(「明星」56年3月号より)