鯉名の仇を源氏で

 『新源氏物語』で当時のドライ娘朧月夜になる中村玉緒さん、前作『鯉名の銀平』では、雷蔵さんの銀平と成田純一郎さんの卯之吉と二人に愛され、結局雷蔵さんの方をフッて、成田さんの女房となる役だったが、こんどの朧月夜は、成田さんの東宮(後に帝)の妃に内定していながら、雷蔵さんの光源氏に自ら身体を与え、また妃になってからも、再び源氏を誘惑するというドライさ。

 雷蔵さんにしてみれば、成田さんに対して「鯉名」の仇を「源氏」で討ったような形だが、成田さんも張り切って、「それじゃこの次の作品では、また玉緒ちゃんを取り返しますよ」と挑戦する有様。

 さて、この結果はどうなりますか?