市川雷蔵さん・香川京子さん
愛飲家の垂涎するコモカブリが高く積みあげられた前で、これはまたいと可愛らしい小型のコモカブリを持った雷蔵さんと香川さん。中味はちゃんとはいってます。 |
京都市伏見区新町十一丁目に「キンシ正宗」という銘酒の醸造元があります。
撮影のない一日、市川雷蔵さんと香川京子さんのめずらしい顔合せで、この工場を見学していただきました。
創業以来二百年あまりという老舗で、一年間の作り高二万石。一万石以上は日本全国の酒醸造者約三千ある中で十五軒位といわれています。伏見は灘と同じく水と気候がお酒作りに適しています。
白壁に黒い板塀の酒蔵は、昔ながらの美しい格調を見せて、二百年来の老舗の風貌を伝えているようです。
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◆樽詰用の樽がずらりとならんだ前で、糀を踏むわらじを手にして。 |
◆長い柄のひしゃくなど、さすがに古風な道具のあるのに感心のていの二人。 |
◆きき酒を飲んでしまっちゃ駄目なのよと、注意する香川さん。 |
◆ビンもこんなに沢山あると、見ただけで何となく酔っぱらいそうだ。 |
◆糀を醗酵させる容器も、いまは瀬戸引きの清潔なものなっている。 |
◆ビン詰の包装も、流れ作業で一日に何千本となく出来るのです。 |
◆出来上がった清酒をためるドラム缶容器。 |
◆百石近くもはいりそうなドラム缶がすらりとならんで、清酒が貯えられています。 |
◆昔なつかしい仕込み樽。洗って陽のあたるところで乾かされている造り酒屋風景。 |
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烏丸通りが開通する以前は、京の目抜き通りだった堺町通り。堀野記念館はこの堺町通りに、天明元年(1781年)キンシ正宗の創業者堀野家の本宅として建てられました。明治13年酒造りの拠点が伏見に移された後も、造り酒屋の佇まいと町家文化の設えを当時のまま今に残し、平成12年には京都市の有形文化財にも指定されました。 |