スタア春の休日/市川雷蔵さん

五月人形

いくつになってもお節句はいいもんだなあ。たまに家にいて、こんなものを引っ張り出すと、何だか柄にもなくしんみりしちまうよ。久しぶりの休日をむかえ、御自慢の五月人形の飾りつけに余念のない雷蔵さんです。

「この人形はね、まあ家宝みたいなもんなんですよ」と云われる丈あって目の玉のとび出る程高価なものです。昔の武将達の夢がこの小さな鎧や兜に秘められているのでしょうか。若き日の血気にはやる、悲劇の武将“信長”に扮して、撮影中の雷蔵さんは、しみじみと五月人形の手ざわりを楽しみながらひとときを過されました。

 

出陣前のおさむらいさんみたいに何やらむずかしいお顔をして人形を飾る雷蔵さん、

はてここはどうやったかな