華やかな新春

お客様・市川和子・近藤美恵子・江島みどりさん

雷蔵さんの大好物である珍らしいタコの干物を手にした華やかなお客様達、市川和子(左) 近藤美恵子(上) 江島みどり(右)に囲まれて

鳴滝と云えば京都市内でも、もっとも閑静な住宅地の一つで、撮影所のある太秦にも車で十分位という便利さなので、昔から多くのスタアが住んでいらっしゃいますが、大映の二枚目スタア市川雷蔵さんが、この地の住人の仲間入りをしてから早いものでもう半年近くなりました。

後に山を背負った樹木の多い数奇屋風の落着いたお住いは、若い御主人の御趣味の良さをしのばせて純日本的な風雅なたたずまいをみせています。

庭を案内する雷蔵さん

 

御主人自からのサービスでお三時のお菓子をいただく楽しさ。

裏山の松籟の音を聞く茶室から、テレビのある明るい茶の間、サンルームを兼ねた陽当りの良い広い縁側まで、いたる所に全国のファンから贈られた数々のお人形がかざられているのも、独身青年・雷蔵さんおお住まいらしい楽しい風景です。

木の香も新しいこの新居で迎える初めてのお正月を祝って、仲良しの近藤美恵子さん、市川和子さん、江島みどりさんが賑やかにお遊びにいらっしゃいました。

渋い杉皮塀をめぐらした市川雷蔵家の全景。 誰が勝っても誰が負けても、楽しいトランプ遊び。華やかな笑い声に雷蔵家には一足先に春が来た様な賑やかさです。