長谷川、雷蔵、川口の顔合せ

カラーワイド作品

『命を賭ける男』製作決定

封切、ゴールデン・ウィーク

 息をもつかせず再び放つ黄金時代劇『命を賭ける男』は長谷川一夫、市川雷蔵、川口浩のバラエティのある顔合せ、脚本は八尋不二がその長い経験と豊かな才能を駆使して、時代劇の面白さと痛快さを十二分にもり上げた力作。

 内容は関ヶ原の合戦後泰平に馴れ、軟弱に流れる社会に抵抗を試みるあばれ旗本白柄組と、江戸八百八丁の輿望を担って、武器なき市民の盾として立ちあがった町奴との対立をシンに、恋に命を賭けるドライ若衆白井権八と小紫の色模様をからませたものです。

 この町奴の頭領、幡随院長兵衛に長谷川一夫、そのひめたる恋人おきぬに山本富士子、白柄組の頭領、水野十郎左衛門に市川雷蔵、白井権八に川口浩と、豪華多彩な顔触れである。

 ストーリーその他は次号ニュースにてお知らせ致します。

 三月に雷蔵さんの作品は封切されませんでしたが、四月には待望の浅野内匠頭、がらりと変って二枚目半というよりは三枚目の源太、そして五月第一週封切の水野十郎左衛門と、久しぶりに雷蔵さんの活躍を見ることが出来ます。皆さんどうぞ雷蔵さんのためによろしく御声援お願い致します。(よ志哉4号より)