去る十月十三日発会式の時、今後会のための参考資料に致したく、会員さんよりアンケートを募りましたところ、多数御協力下さり、ありがとう御座居ました。さっそく整理を致しました処、左記(下記)の様な結果になりましたので、御報告致します。

 アンケートの対象になりました平均年齢は二十八才で、最高年齢六十才、最低年齢十六才、二十七才と二十三才の方が一番多くなっております。その結果十代の人が少なく、二十五才から三十代の方が多いという事も、他の会には見られない現象と思えます。

一、 会主催で映画会を開くときにはどの作品を希望しますか。

1.  『新・平家物語』 29 票
2.  『朱雀門』 25 〃
3.  『又四郎喧嘩旅』 20 〃
4.  『浮舟』 19 〃
5.  『次男坊鴉』 18 〃
6.  『花の白虎隊』 15 〃

 後は、『弥太郎笠』『あばれ鳶』がいずれも8票、『綱渡り見世物侍』7票、『幽霊大名』『花の兄弟』が6票、『二十九人の喧嘩状』『編笠権八』が5票、『大阪物語』『弥次喜多道中』『鬼斬り若様』が4票、『喧嘩鴛鴦』『浅太郎鴉』『鳴門秘帖』が3票、『美男剣法』『お夏清十郎』『いろは囃子』『月形半平太』『花頭巾』が1票、以上の様な順位になっております。

 雷蔵さんの演技的に大きく成長したといわれる映画、『新・平家物語』が会員の皆さんより再度上映をという希望もわかりますし、ここに挙げた六位までは、それぞれ雷蔵さんの違った個性を発揮してた作品の並んでおります事もうなづけます。

 その他、嵯峨三智子さんと共演のものならどれでも、旧いものから順に、雷蔵さんのものならどの作品でも、というのが多数ありました。会ではこれを参考の上、映画会を計画致すつもりでおります。