一見虫も殺さぬ雷ちゃんと嵯峨三智子の二人。これがスタヂオでは寄ると触ると喧嘩ばかり。それも憎まれ口をきく程度ならいいが、しまいにはつかみ合いにまで発展するというのだから、穏やかではない。ほんとうかな?宣伝部さんの誇張では?と気をつけてみたが、なるほど喫茶店へ入っても、ご両人はあっちの隅とこっちの隅に、遠くはなれてお茶を飲んでいらっしゃる。そういえば二人は『又四郎喧嘩旅』『喧嘩鴛鴦』『二十九人の喧嘩状』など、喧嘩と名のつく作品が多いのは何の因果か。

 ところで、である。ファンの皆様、喧嘩のあとのサバサバとしたところが気の合う証拠だというから呆れざるを得ないのである。仲が悪くて仲のよい友達・・・そんなのがありましたかね。折からこんどは『女狐風呂』で名コンビ10本目とは・・・全く狐につままれたみたいな話である。