渋茶色の東京小紋染めの羽織に、渋好みの玉結城がよく調和しています。 茶色の献上の帯がポイントになっています。

 

 雷蔵さんは普段めったに和服を着ないというお話ですが、さすがに歌舞伎界名門の出だけに
着物の着こなしがとてもお上手でよく似合います。
 しっくり身についた品位と、落ちついた好青年ぶりが、洋服を着た雷蔵さんとはまた変った
新しい魅力を感じさせます。

  

 

 

松風の音のように茶釜の湯が沸いています。精神修養のお茶のひととき、染め分け小紋のお召しがピッタリ似合う雷蔵師匠というところ
 

 久留米絣の着流しに白緒の下駄を突っかけて、ゆったりとした表情で散歩です