国宝・金閣寺は別の名を鹿苑寺(ろくおんじ)。三階の最上階を金箔でかざったので、金閣と呼ばれるのです。足利時代の将軍義満が応永四年に建築。それ以来、ざっと五百六十年間、天災にもあわず、創建当時の姿をとどめていましたが、昭和二十五年七月二日放火にあって焼失してしまいました。

現在の建物は昭和三十年九月三十日に再建されたものです。

「国宝」と墨くろぐろと書かれた立札は威厳があります。
参観の人はひきもきらず、そのなかにまじって雷蔵さんの軽快なスタイルが
人目をひきます。

『炎上』で初めて現代劇に出演し、各方面からその熱演をたたえられている雷蔵さんが
京都の名所・金閣寺を訪れました。
この金閣寺は『炎上』の物語の舞台となった「驟閣」と呼ぶ建物のモデルです。