高田浩吉さんが、昨年暮二十年間も住みなれた下鴨のお家から北白川の新しいお家に移りました。ここは、銀閣寺にも近く、京都農大のグランドが見おろせる高台で、大変静かな所です。

 引越しの翌日、さっそく新居をお祝いに訪れたのが市川雷蔵さん、中村扇雀さんのお二人。木の香も新しい一部屋一部屋に、この家の主浩吉さんの神経がこまかくゆきとどいているのを見て、すっかり感心してしまいました。