太陽と水のシーズンになりました。涼風を求めて、市川雷蔵さんと浦路洋子さんのお二人は、一日撮影の暇をさいて、湖畔に清遊をこころみました。

 ところは琵琶湖に臨んだ風光の地として知られた雄琴温泉です。ここは大津市のはずれにあって、海に遠い京都の人々が、海水浴ならぬ湖水浴をたのしみ、舟あそびに興ずるところです。

 きれいな砂浜がひろがり、比叡山を背に、近江富士の麗姿をはるかに望むことが出来ます。