Relay Speech

勝負の世界

 初場所またまた優勝、四連勝の大鵬君からバトンをうけて、僕は映画のことを考えてみたいと思います。

 相撲と、僕のやっている俳優という仕事は、よく似たところがあります。大鵬君の四連勝は、大鵬君が勝負運の強い人だ、ということもありましょうが、やはり日頃の地道な訓練がものをいってはじめて、達成できたことです。俳優の仕事も同じです。

 各方面の演技賞がだいたい出そろいましたが、この賞も、いただこうと思ってだけでいただけるものではない。結局日頃の着実なつみ重ねが、ものをいいます。ところが、俳優の場合は、年間出演本数があまりに多いので、日頃のつみ重ねが十分に発揮できないのが現状です。

 70ミリ映画「釈迦」のヒットは、われわれに、今後の映画はあくまでも質が勝負になることを教えています。そうなると、映画は総てのセクションにもう一度近代的な光をあてる必要があると思うのです。それをなしとげる責任は、一に経営者の肩にかかっています。永田雅一社長に、そこでバトンをおわたしし、お考えをうかがってみたいと思います。

◆参考というか・・・雷蔵にバトンを渡した大鵬のRelay Speechも・・・

映画は大好き

 日本一きれいなお富士さんからバトンをうけて、新春そうそうごきげんです。

 山本富士子さんのおられる映画界同様