宣伝マン泣かせ!

人見: たしかに、雷さんは協力していますよ。ジャーナリストを最大に活用しているものでなければ生き残っていませんよ。自分のいいたい事は発言し、自分のものにして行く様、勉強しているからえらいと思いますよ、頭がいいし・・・。

伊奈川: でもいやだ!と云ったらテコでも動かないでしょ。

人見: しかし本人が一番その効果を知っていますね。中々の才人ですから。

伊奈川: じゃ安心ですね。でも結婚式直前はどうなる事かと思いました。

司会: 雑誌でも載っているのといないのがありましたからねェ。

林: そう、ありましたね。

伊奈川: 今だにそういう傾向がありますねェ。

林: でもある意味じゃ、宣伝部泣かせですね(笑)

角田: 泣かされるって(笑)

林: 例えば、今云ったある雑誌には家庭生活が紹介されていて、ある雑誌にはされていないという。彼には彼の信念があってやるのでしょうが、宣伝マンは泣きですよ。好き嫌いがはげしいんでしょうね。それから、例えばテレビのスター千一夜。宣伝では、それにかけて作品を売ろうと思っても、いろいろ意見がくいちがって結局中止になってしまう。

小木下: でも作品を売るにしてもやっぱり雷さんの魅力がなければね。

角田: 一寸微妙ですね、泣かせない程度にやってほしいですねェ、ファンとしては。

林: そういう所がけしからん(笑)というんですよ。

人見: 御協力を・・・(笑)

司会: 会としては微力ながら協力しているつもりです(笑)

角田: でも雷蔵さんも話せばわかるんじゃないですか。

伊奈川: 一度だめ!なら・・・

林: だめですね。

一同: (笑)

小木下: 後援会の場合ならいいんですけど会社に対してはねェ。

伊奈川: 性格ですからねェ。

小木下: 俳優という職業を意識してもらってね(笑)協力してもらうんですね。

伊奈川: 物事を計算して行動している様ですけど、地が出てしまいますね。悪口になってしまいましたけど・・・(笑)

小木下: 結婚されていくらか変ったんじゃないですか。

林: よくなったと云ったら生意気にきこえるけど、個性的でしょ彼は。角が取れて来るんじゃないですか。

伊奈川: ずばずば云うのはいいけれどね、プロデューサーになるというのは・・・あれは宣伝部も困ったんでしょうね。

角田: 飛躍して考える事はいいですが、簡単に口をついて出てねェ。

司会: 放言が多いですね。

林: あれは俳優廃業宣言でなく、将来の希望をいったまでのことでしょう。さわぎたてるマスコミの方がおかしい。

小木下: 婚約直後だから・・・環境がそうさせたんじゃないですか。

角田: そうね、役者バカという人ではないですからねェ。