『眠狂四郎』をはじめとする娯楽映画、『華岡青洲の妻』のような文芸作品、いずれも見事にこなしきって、ファンを楽しませた市川雷蔵が、67年のNHK賞、キネマ旬報賞の最優秀主演男優賞を獲得した。

 「映画俳優にとって、このようなすばらしい賞をいただけたことは、なによりのはげみです。これからもつねに本命馬であるように努力したいと思います」とその喜びを語っていた。

大映グラフ68年2月号より