名コンビ対談

根が正直者

浦路: あのね、私、いまお家を探しているの、どこかに手頃なお家ってないかしら・・・

雷蔵: ははーん、やっぱりお嫁入りの準備やないか、そうだろう(とニラム、笑)

浦路: あら、ちがうわ。だってね、お母さんがね、宿屋ずまいだといけないっていうんです。

雷蔵: なんでや、便利でいいやないか。

浦路: ううん、それがいけないのよ。だってね、宿屋だとなんでもやってくれるでしょう。人にまかせきりで、ものごとができちゃうから不精になっちゃうんですもの。ですからね、お母さんがいけないって・・・

雷蔵: ほほう、洋子ちゃんってエライとこがあるんやね、こら見直さなくてはあかん(笑)

浦路: あら、お母さんの意見なのよ(笑)でもね、私もそう思うし、それでね、いまお家を探しているのよ。三間ぐらいでこじんまりとした小ちゃなお家・・・ほんとほしいわ。

雷蔵: どや、ぼくの家のそばに住んだら。

浦路: やめたーと(笑)

雷蔵: なんでやね。

浦路: だって雷蔵さんのそばだと、寝坊でもしてると「コラーッ」って、電話かなんかでオコラレそうですもの(笑)

雷蔵: そやそや、まあそんなことになるやろうな(笑)

浦路: あのう、雷蔵さんと私、似てるとこありますね。

雷蔵: ほんまか、どんなとこや?

浦路: 雷蔵さんて地味でしょ、着るものでもなんでも・・・

雷蔵: うん、そういえばそうやな、ぼくは洋服でも紺とかグレイとか、地味になっちゃうね。

浦路: 私もそうなの。チャコールグレイとか白・・・

雷蔵: 性格がおとなしいからね(笑)

浦路: あら、ほんとかしら・・・(笑)

雷蔵: ほんまやで・・・。

浦路: あら、ちがうわ、雷蔵さんていいたいことをポンポンといって、大変に活発な方でいらっしゃいます(笑)

雷蔵: 根が正直者だからや(笑)

浦路: やめたーと(笑)雷蔵さんたら茶化してばかりいるんですもの。