雷蔵さんは独身です。京都の鳴滝にあるお家では、

だからひとり暮しの気らくな生活をエンジョイしているのです。

 お家には、雷蔵さんえお中心にマネジャーの森本房太郎さん、お弟子の
住長精治さん、ほかに女中さん二人(淵竜子さん 山田照子さん)がいると
いう五人世帯。 万事に淡白な雷蔵さんですので、鳴滝のお家は、とても
和やかで家庭的なフンイキがただよっています。
 朝と夜のお食事は女中さんのお給仕で、ひとりポツンとテレビを見ながら
というのが、独り者雷蔵さんのしきたりになっています。