来年の春に結婚発表という噂がある!これはその話題スターとの独占会見記である!

 市川雷蔵と若尾文子が、来年の春四月頃に結婚を発表する−という噂が街に流れている。いまその話題のスター二人は京都撮影所で『安珍と清姫』(島耕二・監督作品)で、久し振りに顔を合わせ共演しているが、清姫に扮している当の若尾文子には、、またもうひとつのラブロマンスが伝えられているという賑やかさだ。

 それはN響の若い指揮者で、昨年までオーストリアのウィーンに留学していた、大町陽一郎がその人。新進作曲家として知られ、その西欧的な冷徹なマスクは、なかなかの美貌で・・・、人気女優若尾文子のラブロマンスの対象として、クローズアップされてもおかしくないジェントルマンだ。

  二人は四月に結婚を発表というが

 昨年四月十日の皇太子と美智子妃のご成婚、清宮のご結婚以来、相つぐスターの結婚などでちょっとした婚約、結婚ブームの折柄だし、つい先頃は長い間噂にのぼった菅原謙二の結婚で失意にあるといわれる若尾文子のことだ。

 しかも美貌の人気スター若尾文子は、このところめっきりと演技上手になり、まだ決定打こそないが、一作ごとにその女優ぶりが楽しめてきている、今日このごろのことだし、(雷蔵が上京した折は、しばしば若尾とデイトをしている。雷蔵が東京の定宿にしている帝国ホテルにいないときは、若尾の家に泊まったりしている仲だ。消息通は来年四月に婚約発表か−)

 とまで伝えている七月上旬某誌の報道は、いろんな意味で“ありうるかもしれない”という可能性をはらんで、雷蔵、若尾ファンはいうに及ばず、一部マスコミの世界でも半信半疑といったところ。果たして雷蔵と若尾の来春結婚発表説は本当なのか、はたまた若き作曲家大町陽一郎氏との伝えられるラブロマンスは・・・?まして京都を背負って立つ若き大映のプリンス市川雷蔵が、日頃から口癖の

「早く結婚したいわ、なぜかいうて一日も早く孫の顔を父に見せてやらなあかん」

といっている早期結婚への自説などまで合わせて考えると、流行歌の歌の文句ではないが、ありそでなさそで、ウフフーンというところ。

 そこで直接噂にのぼったおふたりにインタビューを試み、来春四月結婚説の真相はづかを探ってみた。