- スター近況 -

 こういった傾向は、雑誌の写真をとるような場合でもわかります。

 「こんなポーズはおかしいよ、不自然だぜ」

 時々こう云って抗議?する場合があります。このことは、相手によってはあまりいい感じを与えないものですが、より良いものを生むためには、こういう手段が必要であるといわなければなりません。

 だいぶむずかしい話になってしまいましたが、雷蔵さんの近況には、野球の話も加えなければなりません。

雷蔵さんは、巷の野球ファンの中でも、高級な理論派です。大の阪神ファンですが、めちゃくちゃに応援するタイプではありません。

 「今日の試合は投手を使い果したから乱打戦になるな?XXの外角低目の速球をマークすれば相当打てるんじゃないかな?」

 といったウンチクのあるところを見せてくれます。ところが、野球をやる段になると、これはあまりいただけません(失礼!)

 先日は、撮影所内の対抗試合で、雷蔵さんは契約者チームを率いて出場し、大勢の人達の交替をテキパキとやってのけました。これには、「雷ちゃんが出ないからいい所まで行ったんだな?」というささやきがきかれ、肯く人も多い始末。もっとも雷蔵さんに云わせれば、「僕は選手よりも監督の素質があるんだよ」というわけです。

 山本富士子さんとの共演の『人肌孔雀』が『炎上』とダブリ、大活躍をしていますが、このファイトが、雷蔵ファンをまたまた満足させてくれることでしょう。

丸坊主の雷蔵さん大映初訪問の宝田さんと談笑