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時空を超えた永遠のシネマ

“The Eternal World of Cinema: Transcending Time and Space”

◆報 告◆

左が日米劇場、右が日米文化会館(会場となったのは1Fのノースギャラリー)

 

展示の構成は、入り口に杉葉子さんのコーナー「青い山脈」は別格ですが、大映での主演作53年「現代処女」のポスターも見えます。

ケースの中には高津装飾美術株式会社からお借りした貴重な映画用小道具+お宝羽子板

源平時代の時代考証の参考のためこんなBook↓が残されていたのです。

「新・平家物語」のスチールが雷蔵が写っているだけでも30数枚、添付されています。

 

続いて、プラネット映画資料図書館(Planet+1)とRaiF-Club提供のポスターが続きます。 

会期中の土日(13・14/20・21)は二世ウィークフェスティバルも手伝ってかなりの入場者でしたが、平日はちょっと残念。

もう一つのケースの中身はご覧のように、雷蔵+時代劇(チャンバラ映画)尽くし

21日の映画上映後にレセプションが開かれ、多くの方が集まり、懐かしい映画談義に花が咲きました。

 杉さんとレセプション会場で

ポスターをバックに

 

来場者はやはり年配の方々が中心。杉さんを訪ねてこられる方も多く、

そういう方々は熱心に一枚一枚ポスターを覗き込んでいらっしゃいました。

もちろん、若いアメリカ人(特に男性)も多く、彼らは時代劇の圧倒的なファンで
三船、仲代の名はよく知っているのですが・・・そこで、
21日是非「新・平家物語」を見てくださいと、アピールしました。

◆期間中の出会いについて◆

「新・平家物語」の台本の表紙には塚越技術部長の名前があり。
驚いたことに!!その娘さんが偶然来場くださったのです。
どうして、ここにこの台本があるのか、入手の方法について熱心に尋ねられてしまいました。
古書店から入手しましたとお答えすると、ちょっと信じられないといったご様子

でも、写真(映画とは言われず終始写真でした)のおかげで自分たちは食べることができた。
要するに、あなたのような映画ファンのおかげだと感謝までされて二度びっくり。

その数日後、京都在住の妹さんに連絡されて、古書店に台本が流れた訳が判明

道路拡張のため蔵を壊すことになり、それを聞きつけたある方(具体的なお名前まででました)が

「自分はは大映で仕事をしていたが、退職後はその大映の仕事の記念になるものが何もないので
是非譲って欲しい」とわざわざいらっしゃったそうです。
それなら、ということで台本を数冊渡されたそうで、それでなければ
手元に取っておいたということです。

だから、古本屋に売った?ということを知って、妹さんは
非常に憤慨されているとのこと。あなたのようなファンに渡したほうがずっと良かった。
とまでおっしゃったそうです。

もう一人の方との出会いは、かなり悲しい・・・

一方、新婚旅行でロスに来た雷蔵夫妻を空港まで迎えに行った方ともお話をしました。
その時の歓迎会の写真やその他色々お持ちのようでしたので、
「見せていただけませんか?」とお願いしたのですが、色よいお返事ではありませんでした。
それで、「失礼ですが、もし貴方が亡くなられた場合は、捨てられてしまうのではないですか?」
と云いましたら、黙ってしまわれて、もうそれっきりです。

 その方が亡くなったら、散逸してしまうというかどうなってしまうのか・・・

いずれにしても世の中いろんな人がいらっしゃいます。少し寂しくなりました。

12月18日に「Memories of Geisha」の公開を記念して「祇園囃子」の上映会の予定。

一日だけですが、ポスターやスチール映画雑誌等々を展示する計画があります。

テーマは「芸者」そして「若尾文子」。「婦系図」「ぼんち」に雷蔵さんとの共演作の諸々が展示できそうです。

来年は花祭りに何とか「釈迦」の上映ができないものか画策中・・・

日刊サン 08/19/05にも紹介されました。