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生誕100年記念映画祭 「市川崑 光と影の仕草」

 

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「巨匠」と呼ばれながらも常に時代の先端を軽やかに駆け抜けた日本を代表する映画監督・市川崑

『おとうと』『雪之丞変化』『炎上』デジタル復元版を含む代表作ほか、全15作品を一挙上映します。

2/20(土)〜3/18(金)

上映情報!

その出会いは永遠に色褪せない・・・


 この度、KADOKAWAでは「雷蔵祭 初恋」「若尾文子映画祭 青春」に続いて市川崑の生誕100年記念映画祭「市川崑 光と影の仕草」を開催致します。

 1948年市川崑はデビュー作『花ひらく』以降、新東宝を皮切りに東宝、日活、大映と各社をまたにかけ、『ビルマの竪琴』『東京オリンピック』『犬神家の一族』などジャンルにしばられることなく常にエポックメーキングとなる話題作を世に送り出しました。そのいずれの作品においても徹底した美意識が貫かれ、大胆な実験精神とスタイリッシュな演出スタイルは多くの観客を魅了し、日本映画界に独自の地位を築きました。1997年に『黒い十人の女』がリバイバル上映されると、若い世代から絶賛され大ヒットを記録するなど、そのスタイルは時代を超えて愛されています。

 現在活躍するクリエイターに与えた影響もはかり知れず、山田洋次をはじめ、三谷幸喜、庵野秀明、岩井俊二などの現在第一線で活躍するクリエイターで市川崑ファンを公言する人は少なくありません。

 本年開催された第65回ベルリン国際映画祭での特集上映にはじまり、香港国際映画祭、世界での巡回上映など海外で再評価されています。また日本においても、第28回東京国際映画祭で『炎上』4Kデジタル復刻版のジャパン・プレミアをはじめ、1970年大阪万博日本館で上映された8面マルチ映像作品『日本と日本人』や海外で発見され新聞でも大きく報じられた初期のアニメーション作品「弱虫珍選組」が上映されるなど、大きな話題を呼んでいます。

 今回の映画祭では監督として更なる進化を遂げた大映時代の作品を中心に、市川崑を語る上では外せないと思われる作品を中心にラインナップしました。

 「映像は所詮、光と影だと思います、光と影がドラマなのです。その光と影は、尽き果てることのない永遠のものだと思います。」光と影を駆使し、漆黒の闇の世界に儚くも美しい家族の愛を照射させ、まばゆい光の中に人間の孤独を描いた市川崑―デジタル復元を施した『おとうと』『雪之丞変化』『炎上』など日本映画史に燦然と輝く傑作の数々を是非ご堪能頂ければ幸いです。 (プレスリリースより)

市川崑 プロフィール

◆1915年11月20日三重県生まれ。幼少期に当地・大阪九条に移り、ここで活動写真の魅力に取り付かれる。市岡商業を出て33年に京都J.O.スタジオ(東宝の前身)にアニメーターとして入社。企画、脚本、作画、撮影、編集を学び短編アニメ『新説カチカチ山』(36)を監督。その後、助監督部に移籍し上京。45年に短編人形劇『娘道成寺』を監督するが、GHQの事前検閲制度の為未公開となる。48年、新東宝の『花ひらく』で監督デビュー。同年、和田夏十と結婚。

 51年に東宝に移り、『結婚行進曲』(51)、『足にさわった女』(52)、『プーサン』(53)など、大胆な実験精神を発揮し、都会的センスに満ちた社会風刺コメディーなどを手掛け評価を得る。56年、日活に移籍して監督した『ビルマの竪琴』でヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジョ賞を受賞。

 次いで大映では『炎上』(58)、『鍵』(59)(カンヌ映画祭審査員特別賞受賞)、『野火』(59)、『おとうと』(60)、(カンヌ映画祭フランス映画高等技術委員会賞受賞)、『黒い十人の女』(61)、『雪之丞変化』(63)など、多彩で鋭い映像感覚の名作、話題作を連発する。65年の『東京オリンピック』(カンヌ映画祭国際批評家協会賞〈UNICRIT賞〉受賞)で、その名を世界に知らしめる。69年、低迷する映画界に一石を投じるべく、黒澤明、木下惠介、小林正樹と「四騎の会」を結成。73年には、初の独立プロ作品『股旅』を製作、監督する。

 草創期からその可能性を追求して来たテレビ作品でも「木枯らし紋次郎」シリーズ(72?73)が一大人気を博す。76年、角川映画第一作の『犬神家の一族』、それに続く金田一シリーズが爆発的なヒットとなり、変化する映画界の前線で活躍する。その後も『細雪』(83)、『おはん』(84)、『四十七人の刺客』(94)、『八つ墓村』(96)、『どら平太』(2000)など、精力的に作品を発表。

 82年紫綬褒章受賞。88年勲四等旭日小綬褒章受賞。94年文化功労者となる。2008年正四位受位、旭日重光賞受賞。2008年2月13日、92歳で死去。75年に渡る生涯現役の映画人生であった。

  

(最近入手したポスター)

 

 

 

 

 

       2/20(土)〜2/26(金) 犬神家の一族/破戒/私は二歳
       2/27(土)〜2/29(月) 穴/あの手この手/天河伝説殺人事件
       3/01(火)〜3/04(金) 満員電車/あなたと私の合言葉 さようなら、今日は/日本橋
       3/05(土)〜3/11(金) 鍵/黒い十人の女/野火
       3/12(土)〜3/18(金) おとうと/雪之丞変化炎上
 
当日料金:一般1,500円、大・高生1,300円、シニア1,100円