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スターと監督
大河内傳次郎と伊藤大輔

Denjiro Okochi and Daisuke Ito
In Celebration of the 110th Anniversary of their Birth

2008.10.7-11.21

- 概要 -

 1920年に創立した松竹キネマ合名社で脚本家としてデビュー後、歌舞伎などの影響を受けた「旧劇映画」の伝統に映画独自の表現や話法を導入し、「時代劇映画」の確立に大きな役割を果たした巨匠監督・伊藤大輔(1898−1981)。

 1925年に室町次郎の芸名で映画に初出演後、時代劇の全盛期を代表するスターとして活躍し、丹下左膳の当り役でも知られる大河内傳次郎(1898−1962)。  

 1926年に日活で運命的な出会いを果たした二人は、同年のコンビによる第一作『長恨』でたちまち日活の金看板となり、『忠次旅日記』(1927年)や『新版大岡政談』(1928年)など無声映画時代の日本映画を代表する傑作を次々と世に送りました。

 不朽のコンビとうたわれた二人の生誕110周年を記念して開かれる本企画では、現存する日活時代のコンビ作品や初のトーキーによる左膳映画『丹下左膳 第1篇』(1933年)のほか、その後も時代劇の巨匠監督として、大スターとして、それぞれ揺るぎない足跡を残した二人の業績を、61作品(56プログラム)の上映を通して振り返ります。

 また、10月21日から25日にかけての無声映画プログラムでは、一部の回で弁士、伴奏付き上映を行うほか、10月26日にはユネスコ「世界視聴覚遺産の日」を記念して、失われた幻の映画『新版大岡政談』を現存するスチル写真のスライド上映と弁士の説明、ピアノ伴奏で再構築する特別イベント「甦る『新版大岡政談』」を開催します。
 

 皆様のご来場をお待ちしております。

会場=大ホール
定員=310名(各回入替制)
発券=2階受付
料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料
・観覧券は当日・当該回にのみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切となります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者の方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

★開映後の入場はできません。
 

雷蔵出演作品スケジュール

ジャン・有馬の襲撃

 あらぬ罪をでっち上げ、幕府に損害賠償と謝罪を求めるイベリア王国。有馬晴信が真相究明に当たる。本物の船を用いようと琵琶湖に用意されたセットは台風でつぶれたが、かなり本格的なものであったという。

【製作】 1959年 大映京都
【時間】 白黒 114分
【スタッフ】 監督・脚本:伊藤大輔、製作:三浦信夫、企画:浅井昭三郎
撮影:今井ひろし
音楽:飯田三郎、美術:西岡善信
【キャスト】 市川雷藏、叶順子、根上淳、山村聰、弓惠子、千葉敏郎、三島雅夫、坂東蓑助、舟木洋一、伊沢一郎
【上映日】 10/29(水)19:00〜 11/18(火)13:00〜

 

切られ與三郎

  伊藤監督の円熟期の佳品。歌舞伎の名作「与話情浮名横櫛」は、与三郎とお冨が再会する「源氏店の場」が、名台詞「しがねえ恋の情けが仇、命の綱の切れたのを…」とともに親しまれている。伊藤はこの美男と美女の恋を悠々たる演出で描き出した。宮川一夫の撮影とともに、大映京都時代劇の豊潤さが堪能できる。

【製作】 1960年 大映京都
【時間】 カラー 94分
【スタッフ】 監督・脚本:伊藤大輔、製作:武田一義、企画:鈴木炤成
撮影:宮川一夫
音楽:齋藤一郎、美術:西岡善信
【キャスト】 市川雷藏、中村玉緒、富士真奈美、淡路恵子、藤原礼子、村田知栄子、浦辺粂子、潮万太郎、多々良純、山路義人、小沢栄太郎、小堀阿吉雄
【上映日】 10/30(木)13:00〜 11/19(水)16:00〜 

 

東京国立近代美術館 フィルムセンター

●東京メトロ銀座線「京橋駅」下車、出口1から昭和通り方向へ
徒歩1分
●都営地下鉄浅草線「宝町駅」下車、出口A4から中央通り方向へ
徒歩1分
●東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」下車、出口7より徒歩5分
●JR「東京駅」下車、八重洲南口より徒歩10分