京都府映画フィルムルネッサンス事業による復元作品の上映

京都府映画フィルムルネッサンス事業で、平成１６年度は映画『祇園小唄絵日傘 狸大尽』（京都府所蔵、9.5・フィルム、断片約５分）の復元を行いました。同作品は、今や祇園テーマソングになっている『祇園小唄』をベースに映画化された小唄映画で、“日本映画の父”マキノ省三が京都に興した日本で初の映画プロダクション「マキノ映画」作品です。マキノ映画は1921年から1931年まで600作品以上を製作しましたが、国内でも10作品程度しか残っていません。同作品も劇場用フィルムは散逸していますが、今回復元しました9,5・フィルムは断片ながら、現在確認できる唯一のフィルムです。　

この『祇園小唄絵日傘』は３部作として製作されたものがすべて散逸していましたが、第１部『舞の袖』は昭和51年にヤサカ会館の倉庫から発見され京都府に貴贈されました。第２部『狸大尽』が本作、第３部『夢枕』はまだ見つかっていません。昭和初期の祇園の芸妓や一力の屋内の映像が含まれており、京都文化の歴史的に貴重な記録でもあります。

シンポジウム『よみがえる日本映画』

ー映画復元の現在、フィルムとデジタルの融合

詳細は：京都文化博物館 京都市中京区三条高倉 075-222-0888

＊京都文化博物館　森脇さまより：雷蔵さんの出番は少ないのですが、旧作やフィルム・デジタル技術にご興味をお持ちの方はぜひともご参加ください。このシンポジュウムのちらしが見られます。

立命館大学 衣笠キャンパス　〒603-8577　京都市北区等持院北町56-1 　075-465-1111