七月十三日夕方、秋吉台ロケを終った大映ロケ隊来島。私達二名、三つ手前の駅(末恒)迄出迎えて、同乗。森本様に挨拶する。

 「お迎えに来て下さった」と紹介、「ホウー」と雷様の黒縁眼鏡が光る。すかし織のアンダーシャツ、チャコールグレーの細いズボン、紺色イニシャルの入った白靴下、履きなれた黒靴、ややくたびれた(失礼)ゴルフ帽、車窓に湖山池(こやまいけ)が見える。池か湖か?と周囲の人と論争?万井すかさず「湖山池です」。湖山駅に着くと、「湖山だから湖山池と云うんやね、湖山湖ではまずいものね」と一と理屈。鳥取近郊に入る左に刑務所が見える。

 「刑務所や刑務所や、普通の家で、あんなに高い塀はあらへんもん」と珍しそう。鳥取駅着、花束を持った歓迎陣が待機して居るのを知らず、サッサと改札口へ、荷物を持って後に従う。気づかず右往左往するファンの中を悠々と背伸びして車の内。痛快! 

 

 

 

 

 

 

秋吉台ロケ