午後、特撮と吹替撮影の為、スタッフ五、六人で、日本海の潮風に吹かれ乍らの雑談。森本さんに雷様を中心に三人の写真を撮ってもらう。感激!当日首班指名選挙が行われる模様を携帯ラジオで聞き乍ら、政治の今昔に花を咲かせ、知識の豊富さを披露される。又、「始めて女の人が、お腹が大きくなった時はびっくりするやろなあ!」等の放言にドギマギ。「鳥取西高ってあるの」との質問され、得たりと「母校です」野球の強い事も加えると、「野球の強い学校は勉強は出来ないんや」秀才?を真にこの毒舌振り。鳥取弁を真似て、テントの周りに群がるファンに「早よういきなんせえー、ロケはあっちですけ!」「いくら云っても行きなんせんねえ」と茶化す。時々、話相手に「アホッタレ!」と怒鳴る?のも楽しそう。

 夢の様な一時間半は過ぎ、やがて出番となるが、吹替で間に合うとか、スチールを二、三枚撮って、鳥取ロケ終了。「お疲れさま」と一足先に宿へ、京都夜行迄麻雀されていたとの事。駅に見送りに出た三、四十人の女性ファン、「雷蔵さん窓を開けて」の声に、後向き担ったままツンと澄まして、わざと“おとなしの構え”そしてニヤリと笑って窓を開ける。歓声一としきり、発車のベル、車内入ってお土産を渡すと、すごく丁寧におじぎされて恐縮している前根さん。雷様と過ごした貴重な一日の思い出を残して、汽車は京都へ。

 

(よ志哉19号より)

 

 

 

 

 

 

 鳥取砂丘ロケ。広々とした砂丘。暑い暑い・・・大変でしたね