幽霊小判

 

1960年4月6日(水)公開/1時間16分大映京都/白黒・シネマスコープ

製作 三浦信夫
企画 税田武生
監督 井上昭
脚本 松村正温
撮影 本田平三
美術 上里義三
録音 長岡栄
照明 古谷賢次
音楽 小川寛興
助監督 黒田義之
スチール 浅田延之助
出演 丹羽又三郎(庄吉と名乗る男謎の男)、三田登喜子(おふじ)、島田竜三(鳴海左平次)、鶴見丈二(庄吉)、美川純子(お咲)、大和七海路(お紋)、高倉一郎(若い漁師)、市川謹也(茗荷屋の勘次)、伊達三郎(番頭久助)
惹句 『消えた小判消された男犯人が犯人を追う不可解きわまる事件の連続』『ギョッとする怪奇、アッという結末笑いも凍る時代スリラー』

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 井上昭監督のデビュー作に、市川雷蔵がラスト駕籠かき役でちらりと友情出演する。五万両の小判を巡る事件と陰謀の入り交じる怪奇スリラー時代劇。丹羽又三郎、三田登喜子主演、共演に島田竜三、鶴見丈二、美川純子、夢路いとし、喜美こいしの凸凹コンビが笑いを誘う。

 庄吉とおふじの祝言当夜、五万両とともに庄吉の姿が忽然と消えた!?犯人を追う与力左平次の行く手を阻む者とは?謎が謎を呼ぶ事件の鍵を握る男の正体を暴く!(ビデオ解説より)

★ 梗 概 ★

 漁師の娘おふじは、ふとした縁で江戸の廻漕問屋相模屋庄吉に見染められ祝言の式を挙げることになった。だが、祝言当夜取引先に送った五万両が紛失、庄吉は変死体となって発見された。と、涙にくれるおふじの前に庄吉と名のる男が現われた。男は、陽気のせいでおふじの頭の具合が悪くなりましてと平然と言うのだ。おふじは目明しの六助、やん八に助けを求めた。伊豆代官所与力・鳴海左平次も事件の探索を始めた。

 おふじは江戸にいる庄吉の妹お咲を生証人に呼んだ。が、お咲は庄吉と名のる男を兄と呼んだ。左平次らは庄吉の墓をあばくため、当の男やおふじを同道、菩提寺におもむいた。棺を掘り起すと、「庄吉殺害の犯人は−−」と書かれた紙片があった。六助が空井戸といわれた菩提寺の裏井戸に水が満ち、千両箱がかくされているのを発見。いつのまにか姿を見せた謎の男が、助けの綱を井戸の中へ垂らそうとした。その刹那、左平次の白刄が襲った。暗闇にはおふじが。すべては左平次とおふじの仕組んだ芝居だったのだ。庄吉と名のる男は役人で、ほんとうの庄吉は死んではいなかったのである。

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